みなさんこんにちはー!
日に日に寒くなる影響もあるのでしょうか。。
家飲みのコーヒーがとても美味しい時期になりました。
今日のコーヒーは、「ブレンドコーヒー」です。

・エルサルバドル ロスアルペス農園
・グァテマラ エルインフェルト農園
・コスタリカ シュマヴァ農園
配合は1:1:1です。
もちろんそれぞれ高品質のスペシャルティコーヒーですので、混ぜなくても美味しい。
エルサルバドル、とくにコスタリカは特徴的なよい酸味を持っています。
こうして、何種類か集めたコーヒーをブレンドして飲む。
というのもなかなか楽しいもので、個性を伸ばしたり、消したり。
思いもよらない味になったり。
人の集団も同じだなーって思いながら(笑)。
美味しくコーヒーを頂きました。
美味しいコーヒーの条件を考えてみる
さて、今日のテーマですが。
「美味しいコーヒー」、グーグルで検索してみました。
・美味しいコーヒーが飲める店
・美味しいコーヒーの作り方
・美味しいコーヒーの商品
などなど・・が出てきました。
コーヒー専門店で行われている「コーヒー教室」は、「抽出方法」に特化した内容が多いですよね。
美味しいコーヒーのたてかた『ペーパードリップ編』とか。

ですが、今回の記事は、美味しいコーヒーのたて方ではありません。
もちろん「抽出」も大切です。
すこし話を変えてみます。
ボクたちは食品の流通の末端にいます。
ボクたちが購入し、口にするコーヒー豆は、それまでにどのような経路をたどってきているのでしょう。
カンタンですが考えてみました。

「土壌」の選定→土壌の管理→種植え→発芽→育成と管理(数年)→
→開花→結実→「収穫」→「精製」(水洗いや乾燥方法)→袋詰め→輸出→
→商社(又は専門店)に到着→専門店に到着→「焙煎」→
→袋詰めと「管理」→ボクたちが購入→「抽出」。。

ほんとまあ。。。長い長い時間をかけて、地球の反対側からコーヒーがやってくる訳ですねー。
この中では、ボクが今日たてたコーヒーは、最後の「抽出」の部分です。
コーヒー専門店の中で出来ることも、「焙煎」からの工程です。
コーヒーには、ボクたちが「管理できない部分がとても多い」ということが判ります。
最近は、高品質のコーヒーは、「アロマパック」など、鮮度を保持する特殊な袋に入っていることが大半です。
実際は、ボクたちが手を加えられるのは最後の「抽出」くらいです。

さて、流通経路の中でも、最近特に重要だなーと思う2点が、
①どうやって収穫されたか
②焙煎後の管理は適切か
です。
コーヒー豆の焙煎と、管理
コーヒーにとって、「焙煎」は欠かせません。

コーヒーは、加工品です。
焙煎という加工の行程が入ります。
添加物とかの加工品ではなく、自然の素材のまま、熱を加えることで「化学変化」させるという加工です。
焙煎という工程によって、命を吹き込まれたコーヒーですが、その寿命はとても短いです。
焙煎後、コーヒー豆の鮮度は徐々に失われていきます。。
コーヒーミルでひくと、更に鮮度は急速に落ちていきます。。。
焙煎後、どれくらいの期間が経っているか?
焙煎後、店頭に陳列されているコーヒー豆は、どういう管理がされているか?
など、専門店に行ったときに観察してみるのも面白いですよ。
だから、専門店には「コーヒーミル」が置いてあるんですね。

そして、焙煎するコーヒー豆そのものの鮮度がとても大切です。
鮮度の落ちた、よくない豆がたくさん入っている品質の悪い生豆は、どんな熟練の焙煎士にも美味しいコーヒーにすることができません。
ですので、素材(生豆)が大切なんですね。

コーヒーにとって一番大事な「収穫」
さて、ようやく今日の本題にはいっていきます。
コーヒーの木にたくさんのコーヒーが実り、いざ収穫のとき、どうやって収穫されているのでしょうか?
スペシャルティコーヒーの世界では、基本「人の手による手摘み」です。

ひと粒ずつ。凄くないです?(笑)
コモディティとかは、超大型の機械で一気に収穫されます。赤い実も、熟していない緑の実も。
こうやって、同じ木から採れるコーヒー豆なのに、コモディティには品質に差が出るわけです。
スペシャルティコーヒーは、熟練の「ピッカー(コーヒーの実を収穫する人)」と呼ばれる人たちが熟した実をひと粒ずつ摘んでいきます。

完熟のコーヒー豆を一粒づつ摘んでいくことで、品質のバラつきもなくなります。
そしてなにより、一番よい状態で収穫されることは、全ての農作物を美味しく頂くための条件だと思います。
ピッカーの劣悪な労働環境
さてここで、問題があります。
コンビニのコーヒーって、100円ですが、低価格商品をささえているのは、いつだって低賃金の労働者です。
一杯のコーヒーの価格のうち、コーヒー農家に渡るのは僅か1〜3%しかない、というのはよく聞く話です。
でもそれは、農園主の話で、コーヒーを収穫するビッカーの収入は、その20分の1といったところでしょうか。

専門店の一杯500円のコーヒーでも、彼らの取り分は25銭。
彼らの労働は過酷ですが、時給にすれば、50円ほど。
ブラック企業どころの騒ぎではありませんねー
日本でコーヒー屋さんに勤めれば最低賃金は保証されますが(笑)
美味しいコーヒーは、将来は手に入らない
夢のないこと言って、すみません(笑)
ですが、劣悪な労働条件により、完熟の実だけを収穫してくれるピッカーが激減したら、スペシャルティコーヒーの価格は暴騰し続けていくでしょう。
本当にお金持ちの人だけが飲めるものになるのか。。?
それか、手頃な価格で、品質の落ちたコーヒーしか飲めないということになるのか。。?
多分、後者でしょうねー(笑)
富の分配にまで話が膨らんだ、コーヒーの話でしたね。
今日も長々と、お付き合いくださり、ありがとうございます。
ではまた〜