皆さんこんにちはー!
すっかり冬本番ですね。
今日はですね。。すこし長いです(笑)
スペシャルティコーヒーについてです。

いま、自宅でドリップし終えたコーヒーです。

「パナマ ゲイシャ エスメラルダ」というコーヒーです。
頂きもので。自分では高くて買えません。
100グラム2000円~3000円くらいでしょうか。
自宅でたてて、1杯300円。専門店で頂きますと1杯1000円~2000円。。
コーヒーに詳しくない方にとっては、なにそれ?(笑)という名前のコーヒーですね。
それに、なぜそんなに価格が高いのか。
このコーヒーを説明する前に、まずはスペシャルティコーヒーをご説明しなければなりません。
なぜなら、スペシャルティコーヒーを知ることは、コーヒー通になる第1歩だからです。
がんばって読んで下さい。
少しはコーヒー通になれます(笑)
スペシャルティコーヒー
スペシャルティコーヒーって言葉、皆さんご存知ですか?
このスペシャルティコーヒーは、世界中で生産されるコーヒーのうち、僅か5%の収穫にもみたない希少なコーヒーです。

高価な農作物にありがちですが、コーヒーも、世界の南(途上国が多い)で作られ、世界の北で(先進国が多い)消費されます。
コーヒーの生産国を説明するのに、「コーヒーベルト」というのがありますが、まさに赤道中心で育つ、南国の果実です。

と、いうことでスペシャルティコーヒーは、先進諸国で奪い合っているくらいの、少ししか取れない高品質のコーヒー(生豆)のことだと思ってください。
細かくいいますと、このスペシャルティコーヒーには、世界協会があります(アメリカにはSCAA、日本にはSCAJなど)。
その協会の認定するコーヒー鑑定士が点数をつけて、80点以上のスコアでやっとスペシャルティコーヒーとされます。
生豆の品質がよいだけではだめで、味も良くないとダメ、ということです。
特に、コーヒーの持つ「酸味」がどれだけ個性的かというのが最も大切になります。
さて、コーヒーの品質を決めるのは、主に2つです。
「育った環境そのもの」と、「どれだけ徹底して管理したか」です。
コーヒーが美味しく育つには様々な条件が必要です。
テロワール(土壌)はもちろん、降水量、そして気温。もっといえば、標高の高さ。
それら全てがコーヒーにとって最善の状態で育てられたコーヒーでないとスペシャルティにはなれません。
また、何よりも農園の方のたゆまぬ努力が必要です。
コーヒーは、フルーツです。
果物なので、特に「酸味」、そして「甘味」。コーヒーも今までの「苦いもの」から「酸っぱいもの」へと捉えられ方が変化しています。

農園での徹底した管理というのは、収穫までの過程はもちろん、収穫後も同様で、洗ったり干したりするのですがここでもコーヒーの味に大きく影響しますので徹底した管理が必要です。

そして、スペシャルがあれば、普通もあるということで、世界のコーヒーの大半を占めるのが普通のコーヒー。
コモディティコーヒー(一般流通品)と呼ばれるコーヒーです。
スペシャルティコーヒーと、コモディティコーヒーの違い
両者の1番の違いを1言でいえば、
いろんな農園のコーヒー豆が混ざっているか、いないか。です。

どういうことでしょう?
コーヒーの生産をする農園が100あるとします。

100の農園は、それぞれで収穫したコーヒーを地域の農協に持ち込みます。
その時、持ち込まれたコーヒー豆は混ぜられて、ひとつの製品になりますよね。
日本でいえば、「米」をイメージするとしやすいです。
様々な農家で収穫されたコシヒカリという品種は、地域の農協に集められて、混ぜられ、袋に入り、そして流通します。
それがボクたちがスーパーでみる、コシヒカリの袋です。
話はコーヒーに戻ります。
全て同じ品種のコーヒーであったとしても、農園ごとに品質にバラツキがありますよね?
混ぜられたコーヒーの中には、良い状態のコーヒー豆もあれば、悪い状態のコーヒー豆もある。。ということになるんです。
でも、コモディティは、必須です。実際に世界の先物取引市場で取引されているのがこのコモディティコーヒーですから。
この流通なくして、コーヒーの世界での経済は成り立ちません。
コモディティあってこそのスペシャルティなんですね。
オークションでの落札
スペシャルティコーヒーの取引は、市場での取引ではありません。
ズバリ「指名買い」です。
または、「オークション」です。

スペシャルティコーヒーを育てる農園に直接赴き、交渉して買い付けるか、また、スペシャルティコーヒーのオークションで競り合って落札するか、です。
落札は皆さんでもできます。
パソコン1台あれば可能です。
このスペシャルティコーヒーのオークションでの取引を世界的に有名にしたのが「パナマ ゲイシャ エスメラルダ」というスペシャルティコーヒーです。
パナマ = 生産国
ゲイシャ = 品種
エスメラルダ = 農園名
ということになります。
コロンビア サンチュアリオ農園とか、グァテマラ エルインフェルト農園とか。おなじ要領ですね。
あ、だんだんスペシャルティコーヒーがわかってきましたね(笑)
パナマ ゲイシャ エスメラルダ
コーヒーの世界では、知らない人いないくらい有名なコーヒー豆です。
その風味特性は唯一無二で、コーヒーの概念が変わります。

強烈な柑橘フレーバー。
鼻から抜ける、花のような香り。
果汁を飲んでいるかのようなジューシーさは、長い時間、口の中で余韻として残ります。
栽培が非常に難しく生産性が低いことから常に貴重なコーヒーとなっています。
標高に加えて、雨量も要求される、栽培する場所を限定するコーヒーでもあります。
パナマのスペシャルティコーヒーでその年のナンバーワンを決める「ベストオブパナマ」というオークションがあります。
2004年に彗星のごとくデビューしたこのコーヒー豆は、その後も毎年毎年、オークションでの最高価格の記録を更新し、現在では、年によっては1ポンド800ドルで落札されたりしています。
また、同じゲイシャ種の違う精製された豆は、1ポンドあたり1000ドルとか。。
ははは。笑っちゃいますね。
ちなみに2020年の9月16日に、ソフィア・オリンパス農園のゲイシャ(ウォッシュト)が1ポンド1300ドル、日本円にして約13万円の値をつけ、史上最高落札価格を更新しました。
焙煎豆にして、100グラム3万円?(笑)
原価で提供しても、1杯あたり3000円は下らないコーヒーになりますね。
まあしかし、こういうロットの豆は、手に入りません。
手に入りやすい価格のときに買い付けられ、市場の末端に出回ってきます。
このゲイシャ種の豆は、どれも高価で、異常です。
今ではブームにのり、世界のコーヒー産地でゲイシャ種の栽培が行われています。
最近、専門店でコロンビアのゲイシャ種もよく見かけるようになりましたね。
ゲイシャ種。
これをしっておけば、コーヒー通に見えますよー(笑)

まとめ
①コーヒーの世界には、スペシャルティコーヒーというコーヒーがあります。
②スペシャルティコーヒーは、その品質の高さから先進諸国で奪い合いです。
③スペシャルティコーヒーになるには、環境(土壌や気候、温度や標高)も大切ですが、農園での品質の管理が特に大切です。
④スペシャルティコーヒーのなかでも、ゲイシャ種のような特別な品種は、非常に高値で取引されています。
久しぶりのゲイシャ。
ジューシーですね。。美味しい。
ながながと読んで下さり、ありがとうございました〜
ではまた!