スパイスの辞典も、少しずつ充実してきました。
今日はいよいよスパイス界のアイドル「シナモン」のご紹介です。
ボクの中では、スパイスの世界でのシナモンのイメージは、「アイドル」で、ちょっと近寄りがたいけど身近な存在的な存在です。
すぐ逢いに行けるアイドルみたいな(笑)
管理人のネームでもあります、この魅力的なスパイスは、世界中で愛されて様々な利用をされています。
シナモンロールや、シナモンコーヒー、また紅茶とシナモン。
やっぱりチャイ。
シナモンを使ったケーキに、クッキー。
リンゴのキャラメリゼなんて最高ですね。
フレンチトーストと、シナモンシュガー。あ、八橋もか。。
ボクのイメージとしては、甘いお菓子や果物、卵、小麦などに相性のよいシナモンですが、いったいどんなスパイスなんでしょうか。
シナモンについて
シナモンは、正式には「cinnamomum verum」といいます。
スリランカ原産のクスノキ科の小型常緑樹で、その内樹皮がスパイスのシナモンになります。ちなみにverumはラテン語で「真実」の意味です。
いいですよね、「真実」って。
好きな言葉です。
ボクの管理人ネームはこの「真実」の言葉が好きだからです。
日本に流通しているシナモンは、主に2種類で、スリランカ原産の「セイロンシナモン」と、中国原産の「カシア(ニッケイ)」です。
ボクたちが目にするシナモンの大半は中国産です。
シナモンの歴史はとても古く、古代エジプトではすでに腐敗防止効果があるとされ、ミイラ保存の防腐剤などにもちいられたそうです。
セイロンにあり、カシアにない成分として、オイゲールという成分があります。
シナモンを比べてみますと、セイロンのほうが甘い香りがする気がしますが、この成分が原因と言われています。
またカシアを採りすぎると、肝臓によくないかも。。?
という報告もあるようですので、摂取のしすぎには注意ですね。
まあ、なんでも「バランス」が大切です。
シナモンの効能
シナモンの効能は、
- アンチエイジング
- コレステロール、血糖値の改善
- 消化機能をたかめる
の3点です。
強い抗酸化作用をもつポリフェノール「フラボノイド」を含み、老化を遅らせる効果があり、また、血中のコレステロールや血糖値の改善に効果があると言われています。

老化防止に効き目があり、血液も正常値にしてくれる。
アーユルヴェーダで大切な消化も助けてくれる。素晴らしいスパイスなんですね、シナモン。
スパイスカレーでは、おなじみのスパイスでもあります。
シナモンの美味しい食べ方
冒頭に述べましたように、シナモンの活用は多岐に渡ります。
さまざまな使い方のなかでも、ボクの1番のオススメは、スパイスココアです。
1 小鍋にバンホーテンココア小さじ2杯を入れ、牛乳大さじ2杯を入れ、ペースト状にします。
2 牛乳を150ccペーストのココアを伸ばしながら入れ、軽く砕いたカルダモン1粒とシナモン1本を入れ、鍋に火をつけます。
ホールがないときは、パウダーで。
カルダモンパウダー小さじ4分の1、シナモンパウダーは小さじ2分の1ほど。
量はお好みで。
3 ハチミツを適量加え、鍋の淵がフツフツしてきたら、火を止めます。
茶漉しでこして、カップに注ぎ、お好みでブラックペッパを。
このレシピは、ココアでなくて紅茶にすると、ほぼチャイですが、ココアのほうがシナモンのスパイシー感が感じやすいです。
また、チョコレートを使った「ショコラショー」をアレンジしても良いのですが、個人的にはココアのほうが美味しかったです。

また、ココアにブラックペッパーの香りがよく合います。
チョコレート系とスパイスの相性はとてもよいので、是非試してみて下さい。
ただ、少し手間です。
スパイスカレーとしては、はじめにオイルと一緒にシナモンスティックや、カルダモンホール、コリアンダーホールなどを炒め、香りを移すのが定番の方法です。
はじめに使用されるスパイスとして大活躍します。
ですが、スパイスというのは、あとに使えば使うほど、食べたときの印象が強くなります。
香りが飛んでいませんからね。
じゃあ、スパイスも最後に振り掛ければよいではないか、というかもしれません。
シナモンやスターアニスなど「香りの強い」スパイスは、全体の香りのベース、香りの底上げに使う人がほとんどじゃないのかな。。と思っています。
スパイスの個性によって、タイミングを決める必要があるのですが、実はいまだに「シナモン」の使うタイミングを決めきれてはいません。
ベースのスパイスとして使ってしまうことが多いですね。
まあ、スパイスの配合なんて、個人の好みですし。
気楽にアイドルを追いかけましょう。
高貴な香りが心地よく、口にすれば甘く、刺激的。
みんなに愛されているスパイスの真実、「シナモン」のご紹介でした。