こんにちは、先日「岩塩」について記事を書きましたが、
今回は、反対に「減塩」についてです。
夏ですもんね、「塩分」大事ですから。
減塩は困難
きっと、大半の方はお医者さんに「減塩しましょう」。
ということを言われて初めて食卓に並ぶ料理の塩分量を意識するようになるのではないでしょうか?
で、わかるんです。困難なことが。
塩分量は一日、10g以下に抑えましょう。
出来れば8g、いや、欧米では5gというのが当たり前…
なんていろいろといわれています。
たとえば、以下の朝の食卓を見てみましょう。
- ごはん
- お味噌汁
- 焼き魚と大根おろし、醤油少々
- たくあん2枚
- 焼きのり
- 梅干1個 いいですねー。日本の理想な朝ごはん。

さて塩分量は・・・約7gです。
なんと。。ほぼ1日の摂取量じゃん。
はい、そうです。たくあんと梅干だけで3g以上。
お味噌汁は2g。
ということは、世間で言われている塩分量を守ると、お漬物、梅干、お味噌汁はまず食べることが出来ません。
禁止です。NGです。
だいたい、なぜ推奨されている塩分量が、10gなのか?違う文献では、8gだったり、また5gといったり。
調べてみたんですが良くわからないですね。適当…なんですかね?
体と塩分の関係
減塩の必要のある方から、「減塩」しているのに、血圧が高くて・・
ということをたまに聞きます。
それはもしかして、実は「塩」の減らしすぎかもしれません。
ボクたちの細胞には、最適な「塩分濃度」があります。
その濃度は0.9%といわれています。
ただ、この濃度は、一日をどう過ごすかによっても変化します。
寝ているだけの状態と、アクティブに動き回っている状態では、必要な水分量と体の中から失われる塩分量も変わるからです。
過度な減塩をしていると、体はミネラルの貯蔵庫である「骨」を溶かして補充しようとしたり、腎臓は血圧を上げるホルモンを分泌させることがあるそうです。
つまり、減塩すれば逆に血圧を上げることもあるということです。
また、汗をかくだけでも塩分は排出されます。
のどが乾き、水分を取れば、さらに薄まります。
そうして起こるのが、夏の「熱中症」です。
夏場は「水分」と「塩分」のバランスを意識しないと大変なことになったりします。
暑くて汗かいて、水分取らなきゃ・・って水たくさん飲んで、それでも熱中症になったりします。
塩分量、大事ですねー。。
「点滴」というものがあります。
入院したら打つものですね。
風邪とかで打つこともあるかもしれません。
この点滴500ml中、ナトリウムは3gほど入っています。入院すれば1日に10g分くらいは打つのではないでしょうか。
しかし点滴には「高血圧注意」とかないですよね。
実は点滴のミネラルバランスは血液や、海水、また羊水などにも近いそうです。
どうやら、塩分量だけで考えるのではなく、ミネラルとのバランスが大切みたいですね。
やっぱり、塩分の補給には、天然塩、「岩塩」や「海塩」がよいのは間違いないですね。
一日に必要な塩分量
前述の0.9%を基準として考えます。
一日に失われる水分量(一般的な2.5Lとし)。
摂取する水分量(一般的な1.5Lとし)。
を考えたときに、一日に必要な塩分量は14g~23gとなります。
最低でも14gくらいの塩分が必要とされることになります。
もちろん、摂取、また排出する水分量の上下によってかわりますので、一概にはこの量、とはいえません。
14g…これならいけそうかも。
最近の研究を調べてみますと、1日30gくらいまでの塩分の摂取であれば「高血圧」と塩分はほぼ関係ないとも言われています。
「塩分」ではなく「肥満」や「アルコール」のほうが高血圧には関係しているという報告もありました。
ただ「減塩」を考えるだけでなく、ミネラルバランスが豊富な岩塩を進んで摂取し、加工食品を減らし、好きなものを食べる。
そういったアーユルヴェーダ的な食生活をしていきましょう。