今日は、やっとご紹介できます。
ボクの一番好きなスパイスのひとつ、「パプリカ」の記事です。
以前のスパイスコラムで、「危険な唐辛子」を書きました。
このパプリカというスパイスは、「安全な唐辛子」です。
僕は「美の唐辛子」と呼んでいます。
ナス科トウガラシ属の血統書つきの「唐辛子」なんですが、唐辛子の辛味成分の「カプサイシン」を遺伝子で持っていません。
スパイス界では珍しく、ヨーロッパ、ハンガリー原産です。
ハンガリー語でのピーマンを「パプリカ」といいます。
コロンブスが持ち帰った唐辛子を、品種改良し、辛くない唐辛子として育種されました。
また、ハンガリー出身の生科学者が、パプリカからビタミンCを発見し、ノーベル賞を受賞した話は有名です。
パプリカの効用

パプリカは、なんと言ってもその豊富なビタミン。
体の内面から健康と美を支えてくれるスパイスです。
パプリカはビタミンCが豊富です。
また、ビタミンCは加熱に弱いので、スパイスを用いた料理だと通常はなくなってしまいます。
ですが、パプリカにはビタミンPが含まれえているため、加熱してもビタミンCが壊れにくいのです。
またこのビタミンPには、「アンチエイジング」の効果があります。
パプリカの抗酸化物質である、緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドは、特にパプリカには多く含まれています。
カロテノイドは、『カロテン』と『キサントフィル』の2つのグループに分けることができ、アンチエイジング効果は、キサントフィルのほうがより有効だといわれています。
そして、赤パプリカには、そのキサントフィルが超がつくほどたくさん含まれています。
なんと、ニンジンの約50倍、トマトの約100倍というからケタ違い!
改めて、「赤」のパワーを実感しますね。
今日のスパイスカレーにはパプリカをたくさん入れて真っ赤にしちゃいましょうか。
美への情熱とともに。
スパイスカレーに使うブレンドも、だんだんと好みが変わってきます。
初めのころは、「コリアンダー」「クミン」「ターメリック」が入っていればよいと考えていまして、ブレンドもこの3つのスパイスを多く使用していました。
最近では、パプリカの使用量が一番多いです。
先日作ったバターチキンカレーも、パプリカの量が多めでした。
手軽に「苦味」の味も取ることもできて、アーユルヴェーダ的にもよいスパイスです。
また、世界で一番の健康食として注目を受ける「地中海料理」には、もっとも使用されるスパイスです。
興味のある方はこちらもよんでみて下さい。