「カレーにコーヒーは合うよね」
ってよく聞くけれど、本当にそうなんでしょうか?
確かに、よく言われるところの「美味しいコーヒーを出すカフェのカレーは美味しい」ですが、感じたことはあります。一度だけ(笑)
「合う」というのは、スパイスの香りとコーヒーの香りの相性のことなのか、それぞれが液体となったときの「コク」の相性のことなのか。。
なかなか狭いようで広い問題です。
インドネシアのスマトラのように、風味に「土」っぽさのあるコーヒー豆であれば、ローストしたターメリックやナツメグなんかと相性がよさそうだな・・
コーヒーは出来れば深煎りで。
とか、エチオピアのモカのグレードの高いコーヒー豆で浅煎りのフルーツフレーバーのコーヒーなら、カルダモンと相性よさそうだな・・
といろいろな組み合わせが想像されます。
実際、「相性のよい」コーヒー豆とスパイスってあります。
・ターメリック
・カルダモン
コーヒーと相性のよいスパイス
以下の4つのスパイスは比較的相性がよいです。
- ジンジャー(発熱・発汗作用)
- シナモン (健胃・発汗作用)
- カルダモン (整腸・口臭予防)
- クローブ (健胃・殺菌作用)
- ナツメグ (健胃・美肌作用)
お菓子作りによく使われるシナモンは、コーヒーによく合います。
パウダーをひとつまみ入れ、お砂糖をきかせると、美味しくいただけます。
カルダモンは、この中ではシナモンについでコーヒーとの相性がよいと感じます。
フローラルな華やかさがある香りで、癖になります。
シナモンやカルダモンの明るく華やかな香りに対し、クローブは大人の香りです。
ザンジバル風のスパイスコーヒーでは中心のスパイスとなります。
ナツメグは少し独特な香りなので、好みが分かれます。
最初はごくわずかな量から試してください。
あとは、コショウも華やかさとパンチを加えてくれますし、バニラビーンズを使ったコーヒーもなかなかエレガントです。
作れば、「スパイスコーヒー」といえるでしょうし、新ジャンルとなりえるかもしれませんが、いまのところ作って販売する気はありません(笑)
「相性」と「美味しさ」とは別物だと思うからです。
ブレンドについて
僕は、コーヒーもブレンドするし、スパイスもブレンドします。
コーヒーもスパイスも、粉の香り(=フレグランス)、液体の香り(=アロマ)よりも、口に入れたときのあの鼻から抜ける幸せの香り(=フレーバー)が一番個性を感じやすい部分だと思っています。
それぞれの個性を大切に考えるなら、スパイスもコーヒーも、ブレンドという工程で作者が「香りの設計」をしているんです。
なので、僕にとっては、混ざらないほうがよいわけです。
香水と香水を混ぜ合わせるようなもので、スパイス特有のアフターテイストの香りや、コーヒー特有のアフターテイストの香りをぼやかしてしまうと感じてしまうんですね。
コーヒーのブレンドを設計する過程で、コーヒーの香りとして、あともうひとつ・・・
爽やかで上品な、カルダモンのような香りを加えたい。
といったときのコーヒーとスパイスの融合には、可能性を感じます。
実際、このコーヒーには、このスパイスが、というのは経験則でもっています。
美味しいスパイスカレーのあとの、美味しいコーヒー。幸せですよね。
でも、スパイスカレーには、やっぱりチャイでしょ。
というのが今のところの僕の結論です(笑)
アーユルヴェーダ的には、食材の「食べ合わせ」が良いか悪いかは重要な問題です。
「消化」に大きくかかわります。
あと、ピッタ体質の方、「香り」は大切です。
心地よい香りは体の中の火性を沈めてくれます。
ローズや、イランイランの香りがお勧めです。
単にボクの好みですが(笑)
