アーユルヴェーダにとっては一番大事な「消化力」。
アーユルヴェーダによる病の治療は「消化力(=アグニといいます)」
の向上から始まるといっても過言ではありません。
自分がどの体質か、ということも消化力を高めることが目的で、
消化力を高め、たべもののよい要素を「正しく吸収」し、不要なものを出す。
この当たり前のサイクルを保つためには、日々の食事のとり方が一番大きく影響しているとされています。
アーユルヴェーダでは「食べ方」について、実にたくさんのルールがあります。
細かく見れば「~の体質には~の時間帯に。。」なんてところまで。
実は一番は「食事の時間を決め、規則正しい時間に食事する」ということなんですが、
病院じゃないですし。。(笑)現代人には難しい。
ということで、厳に突き詰めることはせず、実践しやすいものを3つだけご紹介します。
腹75パーセントで食べる
腹8分より少ないですね(笑)。
出来るかな。。(笑)。
満腹まで食べてしまうと、それけ消化にかか時間が長くなります。
次の食事のときに、前の食事の消化が終わっているのかどうか意識してみるだけでも長期的に変わってきます。
「ちょうどよい量」=「次の食事まで消化が無理なく終わっていること」です。
仕事で昼過ぎまで忙しく、お昼ご飯が遅くなった。
でも今日は夕方にご飯を食べにいくことになっている。。
なんて状況のときは、夕食までに消化できる量を意識して減らしましょう。
思い切って抜くのもひとつの手です。
アーユルヴェーダでは、胃は4つに分かれていて、
そのうちの1つはあけたままにしておきましょう。という考え方があります。
それで75パーセントということなんですが、
普段の食生活で、腹8分での食事ですらなかなかの難易度です。
実践してみますと、なるほど。。これは消化できるな。という量になります。
感想を言いながら食べる
体に栄養を送ることだけでなく、心にも栄養を送り込むことが大切です。
5感をできるだけ使えるように意識してみましょう。
「歯ごたえがいいね」
「香りがよいね」
「うまみがあるね」
「彩りがよいね」
など5感を声に出すのが一番です。
食事相手も気持ちよくなります。
楽しく食べる
食事する相手って大切ですよね。
やっぱり食事は楽しい食事でないと。
楽しくない食事は消化が落ちます。
特に最悪なのは怒りながら食べることです。
怒りながら食べると科学的にも消化が落ちるといわれています。
また、体によい嫌いなものを無理に食べても消化力が下がります。
食事のときは、家族がそろうことが多くなります。
一日のなかで家族全員が同時に会話する時間というものは、とても貴重です。
その貴重な時間にケンカのないように楽しく過ごしましょう。
どうでしょうか?
でも、カンタンなことこそ実は難しいのかもしませんね。
